今回は記念すべき第1回ということで、IGNISの運営会社(株)まなびコーチングの創業者である代表取締役CEO・長尾圭(ながおけい)氏に<創業の想い>についてお話を伺いました。
Q1 まずは創業した経緯について伺いたく思います。創業前は何をされていたのですか?
まなびコーチングを創業する前は(株)リクルートで「スタディサプリ」というオンライン教育サービスの事業開発に従事していました。
その中で、どれだけ良い教育コンテンツを作っても、それを適切に使ってもらえていないという現状にもどかしさも感じていました。
これからさまざまなICT教材が登場し普及していったとき、次の段階として人(コーチング)や場(学校・塾)を利用することでより価値の高いサービスを作っていくべきではないか、というのは当時のチーム内でも共通の認識でした。
私個人としても、今子供たちに一番必要なのはコーチングで、コーチングに特化した塾をやってみたいと思うようになっていました。
独立しようと思ったのは、スタディサプリという1つのコンテンツに縛られず、あらゆる教材やコンテンツの選択肢の中からその子に合ったコーチングを提供できるようにしたいと思ったからです。
Q2 起業するというのは大きな挑戦だったかと思いますが、不安はなかったですか?
正直なところ、不安はまったくありませんでしたね。
ありがたいことに、リクルート時代からのお客様や支えてくれるスタッフとのご縁があり、起業そのものに対する不安というのは感じなかったです。
ただ、「お客様に対してきちんと価値を提供しなければ」という緊張感はありました。
「今ここで自分に何かあったら大変なことになる!」みたいなプレッシャーが常にあって、これまで何も考えずに渡っていた信号を注意して渡るようになったり(笑)。
今も日々適度な緊張感を持ちながら仕事をしていますが、会社のこの先は楽しみで仕方ありません。
Q3 IGNISという名前に込めた想いをお聞かせください。
“IGNIS”というのは、ラテン語で「炎」という意味です。
保護者の方と話しているとよく言われるのが、「うちの子やる気なくって…」みたいな言葉。
でも、やる気がないように見えるのには必ず理由があると思うんです。
誰だって自分の炎を持っていて、何かきっかけさえあれば燃え盛った状態を作ることができる。それがIGNISの根底にある考えです。
それを保護者の皆さんも信じてあげてほしいなと思います。
Q4 IGNISはどんな生徒さんに利用してほしいですか?
IGNISはどんな生徒さんでも歓迎します。
もうすでに行動できていて、もっと質を上げたいと考えている子。
うまく計画が立てられず、まだ行動に移せていない子。
不安には思っているけど、一歩踏み出せない子。
今どんな状況にいる子に対しても、コーチングを通じて背中を押したいと考えています。
Q5 今後、IGNISをどうしていきたいですか?展望をお聞かせください。
まずはIGNISのサービスをより多くの生徒に届け、ゆくゆくは業界全体を盛り上げていきたいです。
少しずつ浸透はしてきたものの、まだまだ「コーチング」というもの自体の認知度が低いというのが現状です。
今は受験生が“何か手助けを”と考えたとき、まず候補に挙がるのが予備校や学習塾、次いで個別指導塾や家庭教師だと思います。
この選択肢の中に、「コーチング」を増やしたいですね。近い将来、受験生にとってコーチングという手段が当たり前になってほしいと思っています。
Q6 最後に、受験を控える高校生たちとその保護者様に向けてメッセージをお願いします。
【高校生の皆さんへ】
成績を伸ばす/志望校に合格するという目標のために大事なのは、よりよい講義を聴くことよりも、よりよいやり方で自習することです。
自分に合った方法で、自分に必要なことを、どれだけ自信を持ってやりきれるか。
その“方法”や“必要な量”を見極めるのに助けが要るのであれば、ぜひIGNISを頼ってください。
【保護者の皆様へ】
私の経験上、親子関係と生徒様の成績には大きな関わりがあると考えています。
中学校までの勉強とは違い、高校の勉強には“自律”が必要です。
IGNISでは、生徒様と保護者様の仲介役となって、双方が適度な距離を保ちながら受験を乗り越えていくサポートをしていきます。
普段保護者様には見せない姿をコーチを通じてお伝えできることも多いと思います。
ぜひ我々を、そして何よりお子様自身を信用し、任せていただきたいです。
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