最近、よく耳にする「コーチング」という言葉。多くの人がスポーツやアスリートを連想するかもしれませんが、実は学習・受験勉強の分野でもこのゴールから逆算した現状との差分を埋める計画策定・モチベーションサポートは広く活用されています。
コーチングと併せて新しいトレンドであるオンラインでの学習についても本記事でご紹介します。
コーチングとは伴走のこと
コーチングとは、寄り添ってコーチをしてもらうことです。
マラソンに例えるなら『伴走』のことであり、特定の目標に向かって一緒に寄り添い走ってくれる指導方法のことです。マラソンの場合、長い距離を1人で走るのは辛いものです。そんな時に誰かが隣で一緒に、アドバイスをかけながら走ってくれると力が湧いてきませんか。
受験勉強も同じで、〇〇大学や〇〇高校合格という目標に向かって勉強し続けるのは中々大変です。
体調不良の時や気分が落ち込んでいる時には勉強する気になれないことも多いでしょう。
そんな時に、分からない点を気軽に相談でき、また勇気づけてくれるコーチが隣についてくれたら、心強く感じます。
プロテニスプレイヤーで一躍有名になった大坂なおみ選手、彼女は当初世界ランキング68位だったところ、たった1年1ヶ月で1位にまで飛躍し、時の人になりました。その時にコーチだったサーシャ・バインさんがコーチングする姿について、テレビで見て印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
試合中、大坂選手が落ち込んでいるときにしゃがみこみ、下から目線で勇気づける言葉を語りかけていたのが印象的でした。
テニスは、メンタルスポーツと言われるほど選手の精神状態が勝敗に影響します。
ミスが続いて気持ちが落ち込んでいるときは攻めるテニスが出来ず、ミスをしがちで更に失点を重ねてしまい、悪循環に陥ります。そんな時、サーシャのように勇気づけてくれる人がいると、選手は心強いものです。
コーチングの役割
隣で伴走する他に、フォームの乱れを調整するのもコーチングの手法の一つです。
マラソンでも疲れやすいフォームで走るとタイムに影響が出ますが、同様に要領の悪い勉強方法をしていては中々成績も上がりません。
改善すべき点を的確にアドバイスし、最短距離で目標達成へと導いていくこともコーチングの役割です。
受験勉強と一言で言っても、進め方はたくさんあります。
なぜなら受験科目が複数あり、範囲もとても広いためです。
そして人間、誰にでも得意不得意はあるもの。苦手科目にばかり時間を取られていては時間を浪費する一方であり、得意科目にこそ時間を割くべきです。
また、重要用語や単語の覚え方、解き方も色々あります。
単なる暗記か、公式を覚えて解くのか、数をこなせば解けるようになるのかなど。その他、集中して解ける時間帯がいつなのかも人によって様々です。
朝早い時間帯が良い人もいれば、3食のご飯の前が空腹によって頭が冴えて集中できる人、夕ご飯やお風呂が終わった後の方が集中できる人もいます。
自分がどのタイプに当てはまるのか、自分で分かればいいのですが、分からない時に誰かのアドバイスが力になるでしょう。
オンライン塾とは自宅にいながら学習できる塾のこと
近年よく耳にするようになったオンライン塾は、自宅でパソコンやタブレットを使用して講義を受けるタイプの学習方法です。
インターネット環境が発展する以前は通学タイプの塾や予備校に通い、志を同じくする受験生たちと同じ部屋で対面式の集団講義を受けるのが普通でしたが、近年は自宅にいながらオンラインで講師とつながり、学習するオンライン塾が人気を博しています。
特にここ数年、コロナ禍の影響で通塾が嫌煙されたことに反比例し、注目を浴びだしたことも人気が出てきた理由の一つです。
オンライン塾の種類
録画型、ライブ型、コーチング型とで大別されます。
録画型は文字通り講義内容を録画したものを観るタイプの講座です。
スタディサプリなどが典型例で、聴講していてもう一度聞きたくなった際に、一時停止や巻き戻しが容易です。
ライブ型はライブ形式で講義内容を観るタイプであり、対面式の授業を受けているのとほとんど変わりません。そのため、その場で質疑を受けることもできます。
コーチング型は授業そのものよりも勉強計画の作成と管理がメインであり、「第一志望に受かるための勉強計画」を講師とともに立てることになります。
受験生の得意不得意を把握し、効率のいい勉強方法と勉強スタイルを見つけ出し、計画し、実行していきます。
実践の中で不都合が生じれば計画を組み直し、再度チャレンジしていくという点で、受験生に寄り添った学習方法が確立できる比較的新しいタイプの勉強法です。
実際にはコーチングを主体に教材として録画型・ライブ型の授業を取り入れるケースが多いようです。
通学タイプの塾とオンライン塾の違い
通学タイプの塾とオンライン塾には、以下のような違いがあります。
通学タイプの塾 | オンラインの塾 | |
学習環境 | 通塾の必要あり | ネット環境があればどこでも受講可 |
情報の得やすさ(特に地方の場合) | 志望校に精通している講師がいないと情報が得にくい | 都心部の講師の受講もできるため志望校の情報が得やすい |
通塾時間 | 通塾時間がかかる | 通塾時間は不要 |
費用面 | 講座代のみ | 講座代と他ネット代 |
モチベーションのキープ | 強制力があるためキープしやすい | 志望校に絶対受かるという強い意志が必要 |
どちらも良し悪しがありますが、志望校が明確でそこへの合格を真剣に考えられる受験生ほど、オンライン塾の方が向いていると言えそうです。
そのため、前半で紹介したコーチングを併用することでオンライン塾においても学習モチベーションを維持するなどの工夫を検討しても良いのではないでしょうか。
まとめ
コーチングとオンライン塾のポイントについてまとめました。
時代の流れとともに学習環境は変わり新しい方法が生まれるものですが、目標達成に向けて最適な手段を選択したいですね。
IGNISの個別コーチングでは、志望校合格から逆算したオーダーメイドの学習カリキュラム策定とその伴走「自習時間」の管理とサポートに特化し、学習方法の改善と学習習慣形成を支援することで生徒様の合格を中長期にわたりサポートします。